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理事長所信
公益社団法人羽咋青年会議所
第56代理事長  升本 侑太

 繋 きずな

 共に成長しよう!みんなで描くみんなの未来

はじめに

 羽咋青年会議所は、1964年に全国で260番目に誕生し、今日まで多くの先輩方が54年間絶 え間なく、この地域で大きな夢を描き運動を展開し続けてきました。本年度55周年の節目の年を迎えるにあたり、その脈々と続く歴史に感謝し、絶やすことな く継承すべきものをさらに磨き上げ、時代を担う者として我々には未来を切り開く使命があります。 私は幼い頃から、活気あふれる地元のお祭りが大好きでした。太鼓が鳴り響く音や、多くの担ぎ手と共に奉燈や御神輿が舞う勇ましい姿を子供ながらに興奮して 眺めていた風景を今でも鮮明に思い出します。地元に帰り地域行事に参加するようになった現在では、時を追うことに神輿の担ぎ手は減っていき、どこかやり場 のない寂しさを感じています。時代はすさまじいスピードで変化し、新しい物は溢れ、どんどん生活は便利になっていく一方で、幼い頃感じた目には見えない大 切な事が、次第に失われていく感覚を強く感じるようになり、我々が住み暮らすこのまちを守り、少しでも良い形で変えたいと強い使命感を抱くようになりまし た。本年私は、過去から現在そして未来へと大切なコトを繋いでいくために、「明るい豊かなまち」を実現するべく、歩みを進めてまいります。

〜私たちの故郷〜

 私たちが住み暮らす宝達志水町・羽咋市・志賀町には千里浜海岸、能登金剛、巌門などといった自 然が織りなす到底人間の力では創ることができない様々な美しい景観があります。能登地域はもとより羽咋郡市は、里山と里海を有した豊かな地域です。かつて は日本海交流により、先進の文化や技術を受け入れ、異世界から漂着するさまざまな物に神を感じ、祈りを捧げたといわれ独特の信仰文化を育んできました。日 本最古の木造灯台がある羽咋郡志賀町福浦港は、はるか大陸の渤海国と結んだ古代日本海交流の拠点であったといわれ、この地域には日本海を向いて立つ鳥居も 多く、日本海交流の影響を受け、神々と深く関わってきた歴史を感じることができます。 農林・水産業と密接に結びついた多種多様な文化・お祭りごとが能登全域に何世代にもわたり継承され、太古から長い時間をかけ自然と調和し生み出され、形づ くられた独自の人の営みがかけがえのない魅力です。また石川県能登半島に広がる「能登の里山里海」が2011年6月に日本で初めて世界農業遺産 (GIAHS)に認定されました。世界農業遺産の目的は、近代化の中で失われつつあるその土地の環境を生かした伝統的な農業・農法、生物多様性が守られた 土地利用、農村文化・農村景観などを「地域システム」として一体的に維持保全し、次世代へ継承していくことです。 一方で能登半島のこの地域、羽咋郡志賀町には石川県で唯一の原子力発電所が存在し、世界農業遺産に認定された地域でありながら相反する原子力発電所が立地 する全国でも類稀な地域です。現代社会に於いては安定的なエネルギーの需給が求められ、再生可能エネルギーの導入も日本のみならず世界中で進んでいます が、再生可能エネルギーだけで安定供給を実現できる状態にはないことが現実です。これまで我々は、地域住民と農業従事者との直接交流を図ることで、人々の 郷土愛を育み、地域ブランドを向上させるなど、世界農業遺産の可能性を探ってきました。私たちは環境再生型農業にこそ、農業の未来のみならず地球の未来が あると信じています。これまでの取り組みから、さらに今後も、持続発展させる必要があると強く実感しました。まずは我々自身が能登地域の特性を知り、学 び、活用する必要があります。「エネルギーの安定供給」と、「環境保全」のバランスをどのように両立し得るかどのように生かすことができるか考え、学ぶ機 会が必要であると考えます。

〜ひとづくり〜

 世界でも類を見ない高齢国家の道を歩んでいる日本では、高齢化・人口減少が地方でより顕著化 し、能登エリア全域で人口減少は避けられない事実であり歯止めはかからず、近い将来、自治体は消滅するという健全なる危機感をもたなければなりません。一 方で、近年ではグローバル化が急速に進み、訪日外国人が年間約3,000万人と統計以来、過去最高を記録し続けている。地方の人口は減少し続ける中、イン バウンドがもたらす新たな経済発展の可能性もあります。地方に於いてはこれまで以上に個々人の生産性の向上が求められ、地域の担い手である我々一人ひとり の更なる成長が必要不可欠である。本年度の取り組みとして、生産性の向上が求められる時代だからこそ、人間性を向上しなければならないと考え、そのために まずは会員のコミュニケーション能力の向上に力を注いで行きます。コミュニケーションは人を繋ぐ架け橋であり、思いは言葉にして相手に伝わるものです。日 常の社会的・文化的活動を通じて自然と交流が生み出される環境を理想とし、コミュニケーション能力向上の場を設け、学ぶ機会を通じて相手の立場に立って向 き合い、思いを受けとめ、思いを伝えられる人材育成に取り組みます。このような事業を通じて人々が羽咋郡市らしい魅力を新たな価値観として共有し、自然と 郷土愛が育まれる土壌を創り出し、笑顔をつなげ、和となって広がるひとづくりを目指していきます。

〜未来を創る青少年育成〜

 現代社会では、人々の生活環境の変化やインターネット等の普及が進み、昔と比べて地域コミュニ ティが縮小し、子供たちが地域の大人と触れ合う機会が少なくなりました。真の教育とは、大人が子供たちに他を思いやる道徳心に代表されるような心の在り方 をしっかりと伝えていくことだと考えます。これまで羽咋青年会議所では小学生、中学生を対象とした青少年事業を実施してまいりました。本年度は「第11回 わんぱく相撲羽咋郡市大会」・「わんぱく相撲石川ブロック大会」・「JCカップ2019」に参加した子どもたちがスポーツを通じて、精神的に成長できるよ うな青少年育成事業運営を行ってまいります。成長には知ることと考えることが必要だと考えます。地域の人財や資源を活かし、魅力あふれる地域色豊かな自然 や文化に触れながら、大人が子供たちに真の心の有り様を醸成する青少年育成事業を開催し、子供たちが将来に夢を描ける機会を創出します。

〜地域の魅力〜

千里浜海岸は宝達志水町から羽咋市にまたがる全長約8キロメートルの観光道路であり、日本では唯 一、一般の自動車やバスでも海岸線の砂浜の波打ち際を走ることができる道路です。観光客で賑わう海水浴場も兼ねた海岸線は多くの観光客が訪れる、この地域 における一番の魅力あふれる海岸です。しかしその魅力ある海岸線も年々減少し、解決方法を模索し続けたまま浸食問題はいまだ解決をみていません。近年では 海からの漂着ゴミや街からのプラスチックゴミ等、新たな問題も増えています。本年で35年目を迎える「千里浜クリーン運動」では、これまでも関係諸団体と の連携強化により、地域住民の郷土愛醸成や清掃活動を通じた海岸保全の意識向上として成果をあげてきました。継続した事業であるからこそ、今後は更なる仕 組みを作り上げる必要があると考えます。千里浜のみならず、地域の魅力には、まちに対する波及効果を持続させる仕掛けを施し、新たな付加価値を創出するこ とで、羽咋郡市の更なる魅力づくりに繋げてまいります。

〜JCの輪を拡げる〜

 本年度は10名の会員でスタートし、活動しなければなりません。少人数でも、より能動的に活動 できるようにコンパクトさを生かし、人と人との強い結束で問題・課題を乗り越える力としていきます。コミュニケーションの効率化を図り全員が活躍できる組 織運営を行います。近年の厳しい経済状況の中、会員拡大は難しい状況に置かれています。会員拡大活動が思うように進まなければ、組織としての存亡の危機に 立たされることになりますが、組織の存続や運営のために会員拡大をするのではなく、明るい豊かな社会を築くために行うべきものです。これからの地域の未来 を本気で考え、一緒に行動できる同志を全力でみつける必要があります。本年度は羽咋青年会議所創立55周年の節目の年であり、また第68回全国大会が富山 で行われます。この機会をチャンスととらえ5名の会員拡大を目指します。また入会後の会員一人ひとりが目的をもって活動する中で、自身の成長に寄与するこ とができる仕組みとして、新入会員に一人に対して一人が指導役として随行し入会後のフォローも徹底して実施します。 本年も諸団体と培ってきた繋(きずな)を活かし、LOMや団体を超えた連携にも注力していきます。仲間を集め、人と人を、地域と人を我々の活動を通じて繋 げ、より多くの仲間一人ひとりの活動が羽咋青年会議所の力になり、地域の活性化に繋ぐことができると確信しています。

〜むすびに〜

 2011年に入会した当初、私は青年会議所という組織が何なのかも理解しておらず活動の意義も 深く考えずに、ただ先輩に言われた役割をこなしながら漠然と参加していました。しかし先輩方がこの地域のために強い信念と熱い想いをもって行動し、メン バー同士が常に前向きに議論を重ね、時には意見をぶつけあいながら互いに助け合い事業を成し遂げる姿を見て、青年会議所に対する気持ちも少しずつ前向きな 方向に変化していきました。また先輩やメンバーからの叱咤激励や身を削るほどの協力をしてもらいながら、様々な事を経験させていただき、事業を展開してい く中で多くの気付きや反省、成長の機会があり、一人ひとりがこの地域の未来にとってかけがえのない人材に成長していく団体なのだと理解するようになりまし た。 青年会議所とは、すなわち会員自身が学び・成長するための組織であり、地域が未来へ向かう希望、これらをこれから入会する新しい仲間にも実感してもらいた いと考えています。個人の成長だけでなく地域の大きな成長にも繋げていきたい。本年度私は、自らが先頭に立ち、仲間と共にひとづくり・まちづくり・未来づ くりに挑戦します。我々一人ひとりが成長を遂げた時、目指すべき未来が見えてくるはずです。現状に満足することなく、恐れず明るい未来への更なる一歩を踏 み出していきましょう。

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